歯の色が変わってしまう原因

歯の色が変わる原因は、大きく分けて以下の3つが考えられます。

  1. 食べ物や飲み物の色素沈着: コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなど、色素の強い食べ物や飲み物を頻繁に摂取することで、歯の表面に色素が沈着し、黄ばんで見えることがあります。
  2. 加齢: 年齢を重ねるにつれて、歯の表面のエナメル質が薄くなり、内側の黄色い象牙質が透けて見えることで、歯が黄ばんで見えます。
  3. 薬の副作用: テトラサイクリン系の抗生物質の服用により、歯が変色することがあります。

ホワイトニングで歯が白くなる仕組み

ホワイトニングは、歯の内部に過酸化水素などの漂白剤が浸透し、歯の色素を分解することで、歯を白くする治療法です。市販されているホワイトニングをうたった商品は歯の表面の色素沈着しか取れません。

  • 過酸化水素が歯の内部に浸透: ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素が、歯の微細な隙間に入り込みます。
  • 色素が分解される: 過酸化水素が、歯の内部に沈着した色素を分解し、無色化します。
  • 歯が白く見える: 色素が分解されることで、歯が本来の白さを取り戻し、明るく輝きます。

ホワイトニングの方法

ホワイトニングには、大きく分けて以下の2つの方法があります。

1. オフィスホワイトニング

歯科医院で行うホワイトニングです。特殊なジェルと歯を白くする作用のある青色LED光を当てて歯を白くします。年齢により白くなる時間が異なります。

16歳〜30歳代まで 7分/回の施術を6回行います。 約90分 

40歳代以上 7分/回の施術を8回行います。 約110分〜 (状態を確認して8回以上行う場合もあります)

  • メリット: 効果が早く現れる、短時間で施術が完了する
  • デメリット: 歯がしみる場合がある、費用が高い、年齢が高いほど効果が出にくい

2. ホームホワイトニング

歯科医院で型を取って作ったマウスピースに、低濃度の過酸化水素の入ったジェルを塗布し、自宅で毎日一定時間装着する方法です。

  • メリット: 歯がしみるリスクが低い、費用がオフィスホワイトニングに比べて安い、自分のペースでできる、年齢が高くても効果が出やす
  • デメリット: 効果が出るまでに時間がかかる                                

どんな歯でも白くなるの?

また歯ができる時に摂取した薬の影響で歯の色が濃いグレーになっている場合は白くするのはかなり困難です。このような歯の場合は完璧に白くしたいという希望の方は被せるしかないかもしれません。

神経がない歯、つめ物、かぶせ物は白くなりません。

また歯に使っている金属が溶けて歯にしみ込んで黒くなっている部分は白くなりません。

どうしてもこのような歯をを白くしたい場合は、これらに対しては白いつめ物、かぶせ物で白くすることをお勧めします。

  • ホワイトニングをすると歯はしみるの?
  • 一般的に、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを比べた場合、オフィスホワイトニングの方が歯がしみる症状を訴える患者さんが多い傾向にあります。
  • また年齢が高い方ほどしみる傾向性が高いです。これは歯が生えてきてから時間が立っているので今までの咀嚼や歯切りや噛み締めによる結果、歯のエナメル質がすり減っているために歯の中の感覚のある分までの距離が短くなっていたり、歯に微細なヒビが入っていたり、すでに感覚のある部分が露出しているためにしみてしまうのです。

結局オフィスホワイトニングとホームホワイトニングではどちらがいいの?

当院ではその方の歯の状態にもよりますが16歳〜30歳代までの方で早く白くしたいというご希望があり、1回あたりのチェアタイムが約90分間とれる方にはオフィスホワイトニングをお勧めします。

一方40歳代以上の方にはホームホワイトニングをお勧めします。それは年齢を重ねられた方は時間をかけないと中々白くなりにくいからです。

ホームホワイトニングは時間はかかりますが確実に白くなります。また一度ホワイトニング用トレーを作ってしまえば、一旦ホームホワイトニングを終えた後もまた再びホワイトニングを行いたくなった場合、ホームホワイトニング用の薬剤を買い足せばすぐにご家庭で始められるからです。

この様な結論に至ったのは「いそ歯科医院」院長 大川が様々なホワイトニングシステムや方法、また様々な年齢の方に実際にホワイトニングを施術した結果から導き出されました。

またホワイトニングの本場アメリカでは患者さんの90%が歯科医院でホームホワイトニングを処方されているという事実もあります。

上手なホームホワイトニングの仕方

歯型をとって技工所で作成したあなたのお口にぴったりあったカスタムトレーを用いる通常のホームホワイトニングでもオフィスホワイトニングほどではないですが残念ながらしみる場合があります。

 

ホームホワイトニングの薬剤でも濃度が濃くなるほどしみる傾向が高くなります。またホワイトニング用トレーの装着が長ければ長いほどしみる傾向が高くなり10時間を越えるとしみる傾向がより高くなります。

そのため当院ではホームホワイトニングの初心者さまはまずは低濃度の薬剤から始めていただいております。

またトレーの装着時間も最初は日中の1日3時間程度から初めて行き、その後しみないようであれば1日5〜8時間程度にしていきましょう。慣れてきても10時間を超えないようにして下さい。

そのためホームホワイトニングの期間中しみる場合は隔日で行なったり、ホームホワイトニング用トレーにホワイトニング材ではなく知覚過敏を抑える薬を入れてホワイトニング材を入れた時と同程度の時間装着してみる方法も有効です。

このようにしてほとんどの方が問題なく継続できています。

当院では審美歯科の無料相談を行っております。是非ご利用ください!