歯科の骨造成(GBR)について、一般の方向けに分かりやすく解説します

 

GBRとは?

GBR(Guided Bone Regeneration)とは、日本語で「骨誘導再生法」と呼ばれる歯科治療の一つです。

歯の根っこを支える骨(歯槽骨)が不足している場合に、人工の素材や自分の骨を使って、不足している部分を補い、新しい骨を再生させる治療のことです。

なぜGBRが必要になるの?

  • 歯周病などで歯を支える骨が溶けてしまった場合
  • 歯を抜いた後に骨が痩せてしまった場合
  • インプラント治療を行う際に、骨の量や高さが足りない場合

このようなケースで、GBRが必要になることがあります。

GBRの治療の流れ(イラストは左下のアゴを上から見た状態です)

診査・診断・治療計画立案: パノラマレントゲン・CTなどの画像診断や肉眼的所見や模型を作成して診査・診断を行い、骨の状況を詳しく調べます。その後、GBRの可否を決定します。その後綿密な治療計画を立てます。

手術(切開): 骨が不足している骨の部分に麻酔をして歯ぐきを切開します。骨を露出させます。

手術(骨補填材挿入): 歯ぐきを切開し、骨の不足している部分に人工の膜や骨補填材(骨に置き換わる材料)を埋め込みます。※不足している骨が少ない場合はインプラントを埋めると同時に行う場合もあります。また歯を抜くとインプラントを埋めて同時に骨が足りないにこの処置を行う場合もあります。これにより通常のこの処置を行うより治癒期間を短縮できます。

骨の再生: 6ヶ月~8ヶ月かけて、新しい骨が再生されます。

インプラント治療やブリツジの治療など: 骨が再生した後、インプラント治療やブリッジの治療を行います。また前歯のブリッジの橋渡ししている部分の歯肉が大幅に下がっていて審美障害を起こしている場合や物がはさまる場合にその部分にGBRを行う場合があります。骨と歯肉のサポートを作ることで審美障害や物がはさまる事を防げます。

GBRのメリット

  • インプラント治療が可能になる: 骨が不足しているためにインプラント治療が難しい場合でも、GBRによって治療が可能になることがあります。
  • 歯の喪失を防ぐ: 歯を失った部分の骨が再生することで、残りの歯への負担を軽減し、歯の寿命を延ばすことができます。
  • 見た目の改善: 歯がなくなった部分の骨が再生することで、顔の形が変化したり、口元の見た目が改善されることがあります。

GBRのデメリット

  • 手術が必要: 局所麻酔下で行われますが、手術には痛みや腫れなどのリスクが伴います。
  • 費用: 自費治療となるため、保険は適用されません。
  • 治療期間: 骨が再生するまで時間がかかるため、治療期間が長くなります。

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