白いシミは何?
歯の表面にできる白い斑点のことを「ホワイトスポット」といいます。まるで歯を磨いた後に残った歯磨き粉のようだったり、白いシミのように見えることが特徴です。またホワイトスポットに色素が染み込んで茶色になっている場合はブラウンスポットと言います。
ホワイトスポットができる原因
大きく分けて2つの原因が考えられます。
1.初期の虫歯:歯垢に含まれる細菌が作り出す酸によって、歯の表面のミネラルが溶け出し、白く見えるようになります。
2.歯が作られる過程で、エナメル質がうまく作られず、白い斑点ができることがあります。
この2つが原因ですがどちらが原因かはわからない事が多いです。
ホワイトスポットの治療法
ホワイトスポットはそれより歯に重大な問題を起こすわけではないのでご本人が気にしなければそのままでも構いません。しかし見栄えが気になる方には幾つかの解決方法があります。
一番簡単で保険でも対応可能なのはその部分を削って歯と同じ色調の樹脂をつめる事です。また、たまにホワイトスポットの治療としてホワイトニングが紹介されていますが、あまり効果がありません。
ホワイトニングをしてもホワイトスポット以外の部分は均一の白さになるのですがホワイトスポットの部分はマットな感じの白さでかえって目立つようになってしまいます。
一番歯に対する侵襲が少なく効果があるのはアイコン治療です。
アイコン治療ってどんな治療法?
「アイコン治療」は、このホワイトスポットを歯を表面を一層研磨するようにして、特殊な樹脂を歯に染み込ませて目立たなくする治療法です。
アイコン治療のメリット
1.ホワイトスポットを目立たなくさせ、見た目が自然になります。
2.歯をほとんど削らないので、歯の寿命を長く保つことができます。
3.ホワイトスポットの再発を防ぐ効果も期待できます。
アイコン治療のデメリット
自費治療のため、費用がかかります。
アイコン治療の治療の流れ
1.診査・診断:歯科医師がホワイトスポットの状態を詳しく調べます。
2.歯のクリーニング:歯垢や着色物を除去して歯の表面をきれいにします。
3.アイコンの塗布:特殊な樹脂をホワイトスポットに塗布してしみ込ませます。
4.硬化:光を当てて樹脂を硬化させます。
ブラウンスポットの治療法
歯に茶色いシミがある状態はブラウンスポットと言いますがこの場合はホワイトスポットに色素沈着が入り込んでいるのでそのままアイコン治療を行なってもシミはなくなりません。
ブラウンスポットの場合は最初にまず色素沈を除去しないといけません。そのためまず最初にホワイトニングを行い色素を除去します。その後アイコン治療を行います。